こんにちは、アドレスホッパー歴9ヶ月目のかっぱです。(2024/12現在)
実は、このブログとは別に、毎日、個人的につけている日記があります。
後で振り返った際に、よく思い出せるように日々つけているものですが、改めて読んでみたら、その日過ごした一日が思った以上にリアルに蘇ってきたので、ダイジェストでブログにも載せることにしました。
2024/11/19
谷川俊太郎が亡くなった。Twitterにはみんなのお気に入りの彼の詩がたくさん並んでいた。この喪失感は、忌野清志郎が亡くなった時に似ているけど、谷川俊太郎は92歳だという。そんなに長くいてくれたんじゃ、もういいんじゃないかとも思う。それでも、だな。
亡くなった時にものすごくズンとくるのは、たくさんの作品を残してくれた人たちだ。いや、どんな人だって、残していくものか、何かしらを。それが生きた証だもんな。
お昼は心誠へ出かけた。思ったより大きな店で、確かに生簀があった。
帰宅して、岡田斗司夫のYouTubeを見る。面白いな、この人の話は。最近、YouTubeで見るものが、もっぱら政治とお金と歴史、および、岡田斗司夫のものになっていて、元気に中年になりつつある。
心誠の詳細はこちらから「五島・福江島の絶品お魚グルメ4選〜垂涎注意〜」
2024/11/20
キッチンで同居人の女性が誕生日おめでとうと言ってくれた。覚えていてくれてありがとうね。
我が家は誕生日の朝に、おはようの代わりに誕生日おめでとうと伝えるのが当たり前になっていた。ありがたい習慣だったと思う。
今日、この家を出て、次のシェアハウスに行く。夜は、評判のお寿司屋さんを予約した。去年は、歌舞伎座に天守物語を観に行ったのよね、自分へのプレゼントとして。ああいう過ごし方は、いいよね。今年はお寿司だ。熱燗でも呑んじゃおうかな。
昼はトマトと卵の中華風スープにした。夜に備えないと。
次のシェアハウスの場所はわかっている。時間は早かったが、荷物だけ先に預けたいのと、とかく性分がせっかちなので気になることは先に終わらせたくて、さっさと家を出た。街を歩くと、至る所ににゃんこが落ちている。いい町だ、本当に。
ひとりで近くの喫茶店へ向かい、コーヒーとケーキをいただいた。本当に古い喫茶店で、店主はわたしと同年代に見えたが、彼は一度島を出たんだろうか。それとも、島に生まれてずっと島で暮らしているのだろうか。岩合さんの猫の写真集を眺める。素敵だな。
実際の旅よりも、写真集の旅の方が素敵だ。自然と芸術の関係に近いかもしれない。
本を読み、散歩をし、料理を作り、話をし、友人と話をし、英語を勉強して、落語を聞いて、自分でも落語をして、文章を書いて、演劇を作って。こころが向いている方向は、いつだって同じだな。わたしは、自分が幸せになる術を知っているし、その術を持っている。たいしてお金はかからない。
シェアハウスのコワーキングスペースにある本棚を眺めていると、三谷幸喜の「ありふれた生活」があった。15年前に出た巻だ。久しぶりに読むと、やっぱり面白い。小林聡美が飼っていた猫とのお別れやペットの老いについて書かれていて、思わず泣いてしまった。
夕方、チェックインし、夜に備えた。部屋に備え付けのデスクは押入れを改装して作ったものだと思われ、篭れる感じも、広々しているのも、とても気に入った。
予約していたお寿司屋さんへ。お寿司は確かにとても美味しく、半合ずつ日本酒の熱燗を3種類いただいた。
その足で、スナックへ向かった。
たくさん歌った。今日誕生日なんだと言ったら、隣の席に座った男性がケーキを買ってきてくれた。ありがとね。ママが気遣い上手なタイプのせいか、平日のど真ん中でも人が多くいた。
帰って、眠った。
2024/11/21
この家は元は毛糸屋だったそうで、ベランダの目の前に隣家の瓦屋根が見える造りになっている、野良猫が歩いて行くのがごく間近に見える。このシチュエーションはとってもいい。
曇りだった。ダラダラと眠っていると、階下からジャズが聞こえてきた。降りてみると、可愛らしいおばさまがキッチンで何やら支度をしていた。木曜と金曜に、ここでカフェをやっているそうだ。今日のランチメニューはハヤシライスだという。せっかくだからとお願いしたら、お野菜の惣菜がどっさりついてきた。身体がホッとする。
部屋で再び死んだように眠った。
やっぱり自分の誕生日を迎えたあたりから、いつもこの世は冬へ向かう。寒くて、たくさん眠ってしまう。
YouTubeで、森永卓郎の息子さんがお金の番組をやっていて、それが面白くて聞いてしまった。聞き手の肉乃小路ニクヨと、ゲストの中村うさぎの話し振りも、独自の視点があり、知的で、面白い。岡田斗司夫の番組に続き、好きになりそうだ。
カフェ2号店の記事はこちら「五島・福江島の美味しい食事処〜どうなってんの五島〜」
2024/11/22
今日の昼も、昨日と同じおばさまがランチを振る舞うようだった。カフェラテだけ飲みに下に降りると、夫婦と思しきふたりが店内にいた。おしゃれな奥さん(クウネル系)と少し南っぽいハンサムな旦那さんだった。
旦那さんはキビナの漁師、奥さんは宿をやっているという。前職の話をすると、こんなパジャマが欲しいと言われた。スノウピークのものが理想だが、高くて手が出ないという。おそらく、同年代だろうと思われた。
進学校が辛かったという話や、理系は感情が穏やかなのかという話、修学旅行生を各家庭で割り振って受け入れている話、など、いろいろ話してくれた。ブログをやっていると言ったら、奥さんが読みたそうな感じのことを言ってくれたので、紹介した。お恥ずかしい。
結局、わたしもランチを頼むことにした。今日は和風ハンバーグのランチだった。昨日と同様、野菜がたっぷりでとてもいい。ハンバーグは、牛ではなかった。鳥か? でも、それだけじゃない気がする。もちもちした大根餅のような、チヂミのようなものがハンバーグの下にあって、それもとても美味しかった。
しばらくすると、年配の男性がやってきた。ベスト型のダウンを着ていて、ポケットの部分にAppleのマークがあった。Apple、アパレルもやってるのかと思って眺めていた。そんなにオシャレに興味があるようにも見えないが、意外だなと思った。
なんだか、吉本新喜劇っぽさがある人だなと思って、再度じっと見ていたら、間寛平と桑原和男を足して割ったような佇まいであることに気がついた。
話の流れで、彼がきているダウンベストはユニクロのもので、タバコの焼け焦げの上に、Appleのシールを貼っているだけだと分かった。ここ最近で一番笑った。
誕生日前後から、全くブログに手をつけられていない。歩いてもいないし、よくない。中途半端に寒いのが理由だが、対処をしなければいけない。今後の自分の人生は、ますます時間が大切になるんだから。
五島はスナックが多い。夜はまた別のお店へ行ってみることにする。
誕生日の夜に行ったところでもいいけど、なんとなく、別の店へ。開店直後だったのか、わたしが最初のお客だった。
徐々にお客様が増えてきた。メガネでひっつめ髪の女性が、7人いけますかと顔を覗かせた。見た目の印象ではお堅いのかと思ったが、彼女のノリは若く、ちょっと開けっぴろげ感があり、ずいぶんとアッパーだった。近くで見たら驚くほど美肌で髪も美しく、身近にいたら動揺しちゃいそうな人だなと思った。
店内ではずっと宇多田ヒカルのライブ映像が流れていたので、宇多田ヒカルを入れた。その後、クレイジーケンバンドの「た・す・け・て」を入れた。お立ち台があったので、めちゃくちゃ踊りながら歌った。いつからだろう、こういうことを、やれるようになってしまったな。
お客さんが続々やってきた。
店にはコスプレ衣装がずらりと並んでいたが、誰も着ない。みんな散々着たという。せっかくだから、着ることにした。最初に選んだのはシスターのようなワンピースだった。意識していなかったが、着替えて出て行ったら、五島らしいと言われた。そうか、教会か。綾波レイみたいなヅラがあったので被った。鏡を見る勇気はなかった。馬のかぶりものもあったので、シスターワンピース姿のまま被った。大笑いしてくれたのでよかった。
その後は、他のお客さんが選んだコスプレをどんどん着ていくことにした。チャイナドレスくらいはまぁ普通だったが、次に2着持って来られたのがOLのようなカチッとしたスーツと、ピンク色の園服だった。黄色い帽子と幼稚園鞄まで揃っている。どっちかを着てくれと言われたので、園服を着なかったらダメだろうと思って園服にした。
出ていくとみんなが喜んでくれるので、大変嬉しい。
最後にやってきた男性客が、レスリングの衣装を着た。これは盛り上がるなと思って、衣装を交換して着ましょうと提案し、レスリングの衣装を着て出て行ったら、みんな若干引いていた。後でマスターに、やりすぎです、と言われた。そうか、やりすぎか。フルスイングしちゃった。気をつけよう。
結局、お勘定は、全て同席した人たちが払ってくれた。そんなつもりはなかったんだけど。
2024/11/23
昼に前日に買っていたサッポロ一番みそラーメンに卵を落として食べた。時々食べると、とても美味しい。
夕方に届くと聞いていた荷物は昼にやってきた。お母さん、ありがとうね。
今日はシェアキッチンで夜営業をする日だ、確か。階下でケツメイシが流れ始めた。少し悩んだが、せっかくだから晩御飯をいただいた。揚げ出し豆腐のインゲン添え。インゲンは切らずに丸のまま素揚げされていて、いい出し方だなと思った。豚汁と明太子のおにぎりもいただいた。
このお店を営んでいるふたりは前の職場の仲間だったそうで、ひとりが佐賀、ひとりが長崎出身だそうだ。いつか店も持ちたいねと言っていた。
例のにゃんこがたむろする居酒屋へ向かった。社交力抜群の茶トラが、若い女性ふたりに撫でられまくっていた。あんなに人懐こい野良、そうはいない。わたしも一緒に撫でた。ああ、もう。困ったなと思うくらい可愛い。男性にも女性にもめちゃくちゃ懐く。
また昨日のスナックへ。
マスターが色々と質問してくれて、いろんな話をした。どんな家庭で育ったのかとか、演劇の話とか、色々。彼は、ティモテという源氏名の女性と、ラジオをやっているそうで、そのティモテに似ていると言われた。細身でショートカット、十八番は「フライデイ・チャイナタウン」。
ティモテは今マレーシアにいるという。今度ラジオにラビナスで出してくれと言ったら、一度はみんな笑ってくれたものの、後で聞けば、ラビナスってなんだろうと全員思っていたという。なんてこった。しくじった。
ちなみに、幸せな人はこの店へは来ないそうだ。笑っちゃった。
にぎんめの記事はこちら「五島・福江島の美味しい食事処〜どうなってんの五島〜」
2024/11/24
贈り物をしたくて土産物屋へ。五島うどんや椿オイル、ニホンミツバチの蜂蜜など、選んで買ってみた。送料は1,200円。ひええ。喜んでくれるといいんだけど。
食器を買いに例のお店へ。すごくいいなと思ったお茶碗は非売品らしい。ザラっとした感じの土物が良かったんだけど、他にはそういうお茶碗はなかった。ド派手なお醤油の小皿を2枚だけ買った。今日は奥さんが店番をしていた。彼らは高校のクラスメイトだったそうだ。おとなしい転校生の奥さんは、旦那さんのことをよく喋る人だなぁと思ったという。。
旦那さんの男友達との話。海へ船で出て、銃でイシガキダイを打って食べるのだという。おむすびだけ持って。イシガキダイは好奇心が旺盛で、近づいていくと、なんだろうと寄ってくるんだそうだ。馬鹿だなぁ。
街のラーメン屋で皿うどん。異様に盛りがいい。食べきれますよと自信満々に言われたが、見事に残した。
古本屋さんで数時間を過ごした。店主のお姉さんは、よく見たらNにとても似ていた。可愛い人だった。彼女に憧れている人はいっぱいいそうだなと思った。(※Nは高校時代の友人です)
調子に乗って、また喋り過ぎてしまった。好きな宿の紹介とかね。ああ、自分が嫌になる。
味良しという焼肉屋さんへ行った。おすすめされたから。確かに、赤身もカルビも大変美味しい。先日、スナックで出会ったお兄さんたちに声をかけられた。彼らは休日らしく、私服だった。参ったな。狭すぎるよ、この町。
2024/11/25
なんで最近、コンビニのカップ焼きそばは大盛りか爆盛りしかないんだろう。
ノラジョーンズを久々に聞く。情報じゃないものを入れるのは大切だ。