こんにちは。
アドレスホッパー歴9ヶ月目のアラフォー独身女性・かっぱです。(2024/12現在)
11月は長崎県の五島へ行ってきました。
もう、何を食べても美味しい。
会う人会う人、特に移住者の方がみんな言っていました。「五島は食がヤバいです」と。
くまの里(蕎麦・五島うどん)
五島に到着した初日。滞在していたシェアハウスから歩いて行けるということで行ってきたのが「くまの里」さん。余談ですが、道中の星空が本当にキレイでした。
軽くお蕎麦でもすすって、ちゃっと帰ろうかしら。初日だしね。あ、一杯だけ飲もうかな。つまみは……鶏皮ポン酢、いいな。じゃ、とりあえず鶏皮ポン酢とハイボールで。
そして、運ばれてきた鶏皮ポン酢。
え、量が妙に多くない? 深めの小鉢なのに上の方まで「こんもり」積まれた鶏皮と大根おろしの山。
え、これ、いくらだっけ? ¥400(税込)!? この量で?
そして、口に運んで目ん玉が飛び出ました。
え、美味しすぎない?
歯応えが良くて旨味がギュギュッと詰まった鶏皮。荒めにすった大根おろしの食感。ポン酢の程よい酸味。そしてこれが食べても食べても減らないんだ! 最高。夢なら覚めないで。
もう、これをメインにしてご飯とお味噌汁でフィニッシュでもいいな!
しかし、胃袋が小さい割に食い意地が張っているもので、どうしても他のメニューも気になります。
こんなに鶏皮が美味しいってことは、チキン南蛮もさぞかし……うっまーーーーーーーーーーーーーー!!!
鶏肉のブリン! とした歯応えやよし! 肉汁もタプタプ溢れてこりゃ参ったね!! カリザクの衣に沁みこんだ甘酢は酸味がキツすぎず、とても優しい。
タルタルソースもマヨマヨしていなくて、軽めです。マヨネーズは好きなんだけど、あまりにマヨネーズど真ん中だとちょっとしんどいというワガママなアラフォーの胃袋にも安心。とはいえ、チキン南蛮自体の量はたっぷり獰猛ですけどね! えへへ! 食後はカエルの王様みたいなお腹になりましたが、本望です。
「家から近いから」というやる気のない理由で来店してしまったことが悔やまれます。もう、最初に鶏皮ポン酢を一口食べた瞬間、「次はいつ来よう」って思ってました。第一印象から決めてました、付き合ってください。
翌日の昼に早速、再訪問。五島うどん地獄炊きも、大変美味しゅうございました。いわゆる、「釜揚げ」で出していただけるのですが、器の中がホントに地獄のフェス状態。グッツグツに沸きに沸いてました。この地獄、ただのお湯ではなく、優しい味のお出汁なんです。つゆにつけなくても、そのまま啜っても美味しい。
宝来軒(ラーメン・焼き飯)
福江港ターミナルの正面にある宝来軒さん。赤いテントが目を引いて、五島に到着した日から絶対一度は来たいと思っていました。
チャーシューメン700円を注文。スープは豚骨ですが、独特の香りが抑え目で、わたしのような関東の人間でもスルスル食べられるお味です。ありがたい。麺は本場の博多ラーメンに比べ、若干太め。こういうちょっとした違いに気づくのも、楽しいですね。薄くも厚くもない「ちょうどいい厚さ」のバラチャーシューが嬉しい。
船に乗る前、降りた後に、ここでちゃっと一杯ラーメンをいただくなんて素敵です。次回、五島に来るときは、降りた直後にここで腹ごしらえをしたいな。あ、やはりビールも飲みたい。やはり。
店内は地元のお客様でいっぱいで、本当に「ザ・地元のラーメン屋さん」でした。ごちそうさまでした!
カフェ2号店(ランチ・カフェ)
五島に滞在していた際、住んでいたシェアハウスが元・毛糸屋さんを改修して作られた「knit.」
二階部分は居住スペースになっているのですが、一階がシェアキッチンだったんです。週二ペースで三つのお店が入れ替わり立ち替わり営業をするという面白いスタイルで、滞在中、何度もお世話になりました。
木曜・金曜に野菜たっぷりのホッとするランチを出してくれるのが、カフェ2号店。運営はコミュニティカフェ「ソトノマ」。
こちらは島の人・移住者・旅人などを自然とつなぐハブとしてすでに地元になくてはならないカフェだそうで、このknit.の空間も、とても温かくて風通しのいい場所でした。
初めてカフェ2号店でランチをいただいたのは二階の自室にこもって本を読み、そろそろお昼ご飯のことを考え出した時でした。
何やら階下からジャズが聞こえ、人の気配がしました。楽しそうな笑い声もします。
そっと階段を降りてみると、つやつやの肌をした可愛い奥さんが、開店の準備をしていました。ランチメニューはハヤシライスだそうで、せっかくだからとお願いしたら、これがまぁ、美味しい。
ハヤシライスもコクがあって大満足でしたが、野菜の副菜がたっぷりで、これがもう大変に泣ける。旅生活では自炊もしますが、キッチンによって使いやすさはまちまちで、どうしても外食が増えがちな身です。
ひと口食べるごとに、みるみる元気を取り戻していくのが分かりました。すごいご飯だ……!! 結局、滞在中に三度もこの奥さんのランチをいただいてしまいました。
最近冷えますね、と言ったら、奥さんは体温が高いそうであまり寒さを感じない、とのことでした。いつも暑くて、とつま先が丸出しの靴下を見せてくれました。少女のような可愛い人でした(笑)
にぎんめ
カフェ2号店と同じシェアキッチンで、週末の夜に営業されていたのが「にぎんめ」
にぎんめに関しては、knit.に住む前に町を歩いていたら偶然見つけました。一軒目で軽く焼き鳥をつまんだ後、まだお腹に余裕があったのでブラブラ歩いていたら、ふとあるお店が目に留まりました。ガラス張りのオシャレな店構えに、可愛い提灯とのれん。奥で飲む楽しそうなお客さんたち。
提灯には、おにぎりのイラストと「にぎんめ」なる見慣れない文字。
……あ、にぎんめ、ってもしや、二軒目ってこと? 二軒目に入るお店、なるほどね、今のわたしにピッタリだ! と入店しました。(後で聞いたら、「にぎんめ」は「にぎりめし」、つまり「おにぎり」のことで完全に勘違いでした。単にこのお店に入る理由が欲しかっただけですね)
五島に滞在している間に何度も感じましたが、本当に皆さん顔見知りというか、たまたま入ったお店で友人・知人に会うのは当たり前のようでした。そのせいか、どこも空気が温かいというか、和やかな雰囲気が漂っていて、これに釣られて自分も自然とお店に入っちゃうのかな。
さて、「にぎんめ」は、以前の職場が同じだったという仲良しふたり組が営んでいるお店。
五島の鮮魚を使ったこころ憎いおつまみと、ほわっと優しく握られた大きなおにぎり、具材たっぷりの豚汁がとっても美味しかったです。ここも、三回ほどお邪魔してしまいました。(ついでに、ここで知り合ったお兄さんの美容室で後日、髪も切りました。恐るべし五島のつながり)
五島・福江島、もうどこで何を食べても美味でした。そして、人がとても優しい。また行かなくちゃ。