こんにちは。アドレスホッパー歴9ヶ月目のアラフォー独身女性・かっぱです。
先月、約1ヶ月間、長崎の五島(福江島)に滞在してきました。
「お魚天国」と名高い五島列島。また絶対食べたい! と思えるお鮨を堪能してきましたので、レビューします。
魚が好きすぎる移住者さんから聞いたオススメ鮨屋「鮨 割烹 ひなかの」
シェアハウスに置いてあったフリーペーパーで見つけたのが「鮨 割烹 ひなかの」
魚が好きすぎて大学でも魚の勉強をし、鮮魚店の開店準備をしている管理人さんに、すすめていただきました。これだけ魚まみれの方のオススメなんだもの、もう勝ち確です。
いいお値段だけど、ちょうど誕生日だし、いいや! 行ってしまえ! とネット予約。指折り数えて当日を待ちました。
予約のみ、コースのみ、カウンターのみ
「ひなかの」は、予約のみ、提供はコース¥16,500のみ、席はカウンターのみ。(※2024/11現在)
静かに美味しいお寿司に集中できる作りです。
とはいえ、お高く止まった雰囲気は全然なく、五島ならではの温かい接客も心地いい。(偶然ですが、前の週にたまたま入ったスナックのママが、このお店のご主人のお母さんでした。五島、狭すぎるて)
半合ずつ温めてくれる熱燗
日本酒の熱燗をお願いしたら、色々召し上がれるように半合ずつ温めましょうか、と嬉しい提案。甘えました。
どれも甘さが軽くて、お料理にとても合う。熱燗は、酔い方も穏やかで好きです。「ほろほろ酔う」って最初に誰が言い出したんだろう。
始まるコース〜圧巻の寿司・9貫 一品料理・6品〜
コースは、一品料理を数品、お寿司を数貫、またお料理を、と緩急をつけて出されます。次はお料理かしら、お寿司かしらとワクワクするのも楽しかった。
カワハギの肝ポン酢、黄身醤油で合えた海老の雲丹載せ。のっけからお酒が進む……
前半で特に印象深かったのが、白甘鯛の蕪蒸し・松茸餡がけ。
熱々ふわふわの蕪に包まれた白身が滋味深いこと。松茸の豊かな香りが鼻に抜けて……また食べたい!
姿のいいお寿司。またサイズがちょうどよくてときめきました。
大きな寿司が苦手なんです、とご主人。
わたしもです! 口の中がいっぱいになるのがしんどいのよ。
握りたてのお鮨を頬張って、すぐに感じました。
シャリがうまい! ひと粒ひと粒の形がしっかり感じられて、口の中ですぐにほどけて、酸味が優しい。ちなみに、赤酢だそうです。魚の美味しさは五島のどのお店でも感じましたが、ひなかのさんは、シャリがひときわ美味しかった。
弾むような白身、梅酢がにじむ烏賊、だんだら模様が美しいしっとりした海老。
さっと炙ったフグで春菊のおひたしを巻いて食べます。少し厚めに切ったフグの歯応えが素敵。香ばしさも加わって、ああ、これも旨い。
温かいお鮨です、と出されたのがこちら。なんだなんだ、それは。
口に運んでみると、本当に「温かいお鮨」でした。
お米は普通のものではなく、シャリが使われており、温められた分、お寿司の時よりも酸味が立っています。こういう変化を感じられるのも、楽しい。
こちらのノドグロは、金沢のものに比べて脂があっさりしているんだそう。確かに、全体がまとまっていてバランスのいいお味でした。
白身が続きます。こんなにぷりぷりの白身が食べられるのは、五島だからだよなぁ。すでにここを去るのが惜しい。
見切れているのは新生姜の自家製ガリ。
これがまた止まらない。
アワビの海苔バターソース。柔らかさと歯応えの両方が楽しめてニヤリ。海苔とバターの方向性の違う旨味が融けあって、豊かな気持ちになります。ため息まで美味しいや。
白身とはまた違う弾力のアジ。旨味が増している感じがしました。ぐうの音も出ない大トロ、永遠に溶けて欲しくない雲丹。
クエのお味噌汁。ああ、ホッとする。落ち着きます。
ほろっと崩れる温かな穴子。幸せです。
〆のなめらかな卵焼き。
はー、美味しかった……大満足です。
「鮨 割烹 ひなかの」さんは、五島ならではのネタはもちろん、仕事の光るお料理もとても素晴らしいお店でした。緊張せずに美味しくゆっくり楽しめたのは、お料理が見た目に寄りすぎないからかなと思いました。ちゃんと美味しい。きちんと美味しい。
それが、とてもホッとしました。
最高の誕生日になりました。ハッピーバースデー、あたい。ありがとう、ひなかの。
お会計は締めて¥19,300。またいつか、このお寿司が食べられるように、倹約に励みます。
「鮨・割烹 ひなかの」五島に来た記念や、大事な人のお祝いなどに、いかがでしょうか?
ご馳走様でした!